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はせくらみゆきのマンスリーことのは通信

あけの会 マンスリーことのは通信2021年4月

皆様、こんにちは。
はせくらみゆきです。
外は桜の花が咲き、うらうらと嬉しい季節となりました。
昨年は桜を見に行くことも叶わなかったので、
今年は感染対策をしながら、
少しずつ外にもお出かけできそうですね。

どうやら、桜の開花時期は、
今までの中で最も早いらしく、
それだけ温かな日が続いた、
ということでもあるようです。
年度初めの四月、このうららかな陽気と共に、
活気ある令和三年の新スタートを切りたいものですね。

この年度替わりの始まりに、
あらためて、雅楽とは何かのお話をしたいと思います。

雅楽は1200年以上の歴史を持ち、
日本の古典音楽として、また世界の古典音楽として
外国でも非常に高く評価されてきているものです。

私が訪れたドイツの知人宅(ドイツ人)では、
とてもいい音楽があるんだ、聴いてくれ、
といわれ、かけてくれたのがなんと、
雅楽でした。

そのドイツ人(お医者様)は、
重層的な音色が宇宙のように広がり、
美しいと申しておりました。
こうして、海外の一部の間では、
純粋に音楽として、雅楽を愉しまれているようです。

こうした雅楽は、日本古来の儀式音楽や舞踊などと、
仏教伝来の飛鳥時代から平安時代初めにかけての
400年間あまりの間に、中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽や舞、
そして平安時代に日本独自の様式に整えられた音楽などです。

奈良時代・平安時代から、雅楽の演奏は宮廷はもちろんのこと、
寺院や神社において盛んに演奏されました。
そして1000年以上、伝承され続け、現在へと至っているものです。

さて、現在日本で雅楽と称しているものは、
奈良・平安時代に日本へ伝えられた音楽と舞、
そしてわが国に古来からあった舞楽や、
平安時代に作られた歌曲も含まれてまいります。

その種類を大別すると、以下の三種類となります。

1.日本に古くから伝わるもの
 国風歌舞(くにぶりのうたまい)…主に歌曲

2.外来のもの
 唐楽(とうがく)…中国、インド(天竺)、南ベトナム(林邑)等より伝来したもの。
高麗楽(こまがく)…朝鮮、中国北東方面などより伝来したもの。

3.平安時代にできた歌曲
催馬楽(さいばら)…民謡などの歌詞に拍節的な節をつけて歌うもの。
朗詠(ろうえい)…漢詩に非拍節的な節をつけて歌うもの。

尚、現在のあけの会で奏でているのは創作雅楽という現代の雅楽となります。
会では、主に、
「あけのうた」…あけの舞
「むすびうた」…結び舞
「七福神祝詞」…七福の舞
の三曲を舞楽としてお稽古しております。

ちなみに七福の舞は、朗詠だけでも、
とても楽しく晴れ晴れとするものですので、
ぜひ、唱えてみてくださいね。
(エネルギーもアップしますよ)

七福神祝詞

めぐりて天龍 のぼりしは
花たちばな にほい香(か)の
あめつちひらけし かいびゃくに
いやさかやさか ひふみゆう
めでためでたの みろくゆう
あっぱれあっぱれ えんやらや
あっぱれあっぱれ えんやらや
い~~~よ~~~~っ! (柏手一回)

参考ページ
https://www.akenoutagagaku.com/shichifukujin

…というわけで、4月の雅楽曲のご紹介を致します。
まずは、伊勢神宮での春の神楽祭をご覧ください。

観ている人のざわめきが入っていて、
集中はできないかもしれませんが、
神楽祭の雰囲気は伝わると思います。

次に、こちらは春の雅楽会でよく上演される、
唐楽の「春庭花」。

春日大社様にて行われた舞楽となります。

この楽曲は7世紀の中国で生まれたといわれ、
日本には、桓武天皇の時代(8~9世紀)に、
遣唐使によって伝えられたとされています。

曲の名前は、唐の時代、玄宗皇帝が、春になっても
なかなか花が咲かないことを憂いでいたところ、
楼上で曲を奏することによって、
庭に百花が咲き乱れたことから、
この曲名がつけられたといわれています。

きっと上空から眺めたら、
花たちが一斉に開花しているように、
みえるのかもしれませんね。
なんとも美しく情緒ある舞ですね。

それでは今月も、お元気でお過ごしくださいませ。
ごきげんよう。

はせくらみゆき 拝

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