
皆様、こんにちは。
お元気でいらっしゃいますでしょうか?
今年も残すところあと二か月。
月日が経つのは本当に早いものですね。
また、ここ最近は、朝夕はグッと冷えるようになってきましたので、
どうぞ皆さま、体調を崩さないようにお気を付けくださいね。
さて、最初に一つご報告でございますが、先月の10月20日、
私たちあけの会の仲間―総勢44名にて、無事、伊勢神宮―勾玉池でのご奉納を終えました。
当日は快晴の中、皆で心を込めて、
明けの舞、産靈舞、そして七福神祝詞とご奉納することが叶い、
感無量でありました。なんと待っている最中に、舞人の一人の神楽鈴の上に、
トンボがとまる珍事⁉もあり、光り輝く池の水面にいだかれながらの御奉納は、
生涯忘れることのできない思い出となりました。
心を寄せて下さいました皆様に心より御礼申し上げます。
伊勢の御奉納は魂の悲願でもあったように思います。
会設立11年目にして、全国から集いし仲間と、御心を一つにして、
御奉納が完了できましたことを深い思いで受け止めております。
もちろん、会に所属しておらずとも、
私たち一人ひとりの在り方、生き方、存在そのものが、
天と地を繋ぐ神籬(ひもろぎ)であると感じております。
日々を喜びのもとにことむけやわしながら、
すべてが栄えていくように、立ち働く存在でありたいものですね。
ところで、先日、ご縁があり、宗像国際環境会議に参加したのですが、
海洋環境についての学びをしてまいりました。
ビーチクリーンにも参加して、実際の海の漂流物などを
拾っていましたが、やはり目に見えない微粒子まで砕かれた
「マイクロプラスチック」の問題は深刻のようです。
一人ひとりが出来ることは限られているかもしれませんが、
一人から始めることで、変化の種を起こすことが出来ます。
自然由来でない人工的な異物が、空気中を通して、食べ物を通して、
様々な経路で、体内へ蓄積していくのを黙って傍観していても
始まりません。出来るところから始めて、なるべく「自然」に沿った
暮らしやリズムを感じる生き方を選択したいと思いました。
他にもいろいろ分かち合いたいことがあるのですが、
紙面の関係上、また別の機会に譲りたいと思います。
その上で、唐突ではありますが、
「明るく・強く・あたたかく」の心で、日々を丁寧に過ごすことを心掛けながら、
人とものと自然と事柄に対処していきたいと考えています。
世界は一見暗くなっているように見えますが、
同様に、明るい兆しも表出してきているのです。
その「兆し」とはどういうものかというと、
私たちの一人ひとりの意識が、
わたしかあなたか、ではなく わたしもあなたも、
もっともっと、ではなく、ほどほどでオッケーに、
今だけ、ここだけ、私(私たち)だけ、から、
今もここも皆も、栄えていく繋がりの世界を感じて生きる
その潮流が確実に見えてきていることを感じております。
だからこそ、その想いをもって、
行為し、語り、思う人でありたいなと思うのです。
伊勢御奉納を通して、ますます、神様の御心に沿って生きることの、
大切さを思うようになりました。
まだまだ未熟ではありますが、こうしてメルマガをご覧になって下さる
皆さまともご一緒に進んでいけたらと思います。
どうぞこれからも宜しくお願い致します。
では今月の雅楽です。
伊勢の御奉納前に、神楽殿にて、太神楽を拝見させていただきました。
その中で蝶の羽がある装束を身にまとい舞われた、迦陵頻(かりょうびん)という
舞がございました。
本来、迦陵頻は稚児舞で、可愛らしい稚児たちが拝殿で舞われることが多い楽曲です。
そもそも迦陵頻(かりょうびん)」は、「迦陵頻伽(かりょうびんが)」という、
仏教で極楽浄土に住むとされる想像上の鳥に由来します。
この鳥は人頭鳥身の姿をしており、非常に美しい声で鳴くとされ、
その名から雅楽の曲名になりました。
観ているだけで、思わず笑顔になる素敵な舞ですね。
それでは今月はこの辺で。
どうぞお元気でお過ごしくださいませ。
また来月の言の葉通信でお会い致しましょう。