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はせくらみゆきのマンスリーことのは通信

あけの会 マンスリーことのは通信2022年3月

皆様、こんにちは。お元気ですか?
世の中は、びっくりするほど騒がしいですが、
せめて心は安寧に、“安全運転”で進めていきたいなと思います。

外を見ると、梅の花が満開になっていて、
春の訪れが近いことを感じます。

梅の香りは私が最も好きな香りの一つです。
ごつごつとした木肌に咲く、柔らかい梅の花びらは、
決して華美というわけではないけれど、楚々とした、
高貴な香りがほのかに漂っていて、心も身も清まる気が致します。

おまけに、梅の実―梅干しは、古来より優れた健康食品でありますから、
私たちは本当は年中、いえ、一生にわたり、
この梅さんの恩恵を被っているのですね。
ありがたいことです。

ところで、今、個人的にマイブームとなっている「江戸」の暮らしでは、
たくさんのダジャレが飛び交っていたようです。

たとえば、前述の「ありがたい」というと即座に、
「アリがタイなら、イモムシゃクジラ」
といった具合です。

ちなみに「ありがとう」というと、
「アリが十なら、イモムシゃ二十歳(はたち)」
になります。

なんだかクスっとしてしまいますよね。
…というか寒くなる、ジョーク!?

江戸っ子たちはこのように、
言葉遊びが大好きだったようなのですね。
そのダジャレの質とは、
カラッとした快活なユーモアです。
人を見下したり、相手をバカにしたり、
皮肉ったりする笑いは、「下品」とされていたようです。

では、どんな笑いが「上品」かというと、
スコーンとつきぬけたお茶目な笑いなんですね。
色に例えると「茶」がつくものです。
たとえば…茶化すとか、おちゃ(茶)らける、
茶目っ気たっぷり…といった具合です。
このように緊張がふっと抜けるような笑いが、
人付き合いを円満にし、
温かな人間関係を築くベースにしていたようなのですね。

というのも、当時の江戸の町は、
色々な地域から集まっていますから、
ともすれば藩同士で仲の悪い藩だって、
あるわけです。
もしそんな人が隣に引っ越して来たら…?
といってもケンカもしたくないし、
仲良くやりたいですしね。

そんなときに大いに活用されるのが、
「笑い」という智慧でもあったのです。

カチカチ真面目ばかりがいいわけじゃない。
笑いとユーモアでつながる温かなご縁。
笑いは祓いに通じ、
神代の昔から、新しい扉を開く、
突破口としての役割も果たしていたのではないでしょうか?

外の世界に気を奪われすぎると、
笑顔がなくなり、気も塞がれてしまいます。
それではもったいないのです。
唇に微笑みを。
眼差しに愛を。
人間であることの誇りと自覚をもって、
優しくあたたかく、笑みを浮かべて過ごしましょう。
調和と共に生きましょう。
暮らしを祈りに変えてしまいましょう。
どうか暮らしが暗しにはならないよう、
共に、強気・陽気・元気で過ごしてまいりましょうね。

では今月の雅楽です。
春鶯囀 颯踏(しゅんのうでん さっとう)という、
春にウグイスがさえずる姿の名曲をお届けします。
BGMに聴くと雅な気持ちになりますよ。

それではどうぞ今月もお元気でお過ごしください。
来月は、桜が咲くころにまたお届けいたしますね。
ごきげんよう♬

はせくらみゆき 拝

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